「静物画の秘密展」記念コンサート 兵庫県立美術館
神戸市中央区の兵庫県立美術館で開催中のウィーン美術史美術館所蔵の名作を集めた 「静物画の秘密展」(産経新聞社など主催)を記念して24日、室内楽コンサート 「ウィーン古典派の軌跡」が同館内で開かれ、訪れた人々が弦楽四重奏の調べにのって 華やかなウィーン宮廷に思いをはせた。
同展は、ウィーン美術史美術館が所蔵するハプスブルグ家の400年にわたる遺産の中から、 静物画の名作75点を厳選展示。ベラスケスやルーベンスら巨匠の作品も交え、ヨーロッパ絵画の伝統をたどる。
この日のコンサートでは、神戸市を中心に活動する室内合奏団「THE STRINGS」が、 ハイドンやモーツァルトなどウィーンゆかりの作曲家の4曲を披露。 狩猟などをテーマにした楽曲を通して静物画に描かれた世界を再現し、約200人の来場者が優雅な音色に酔いしれた。
神戸市西区から訪れた教員、舟尾公成さん(59)は 「演奏を聴くと、宮廷の暮らしが目の前に広がった。音楽と絵が響き合い、より豊かに楽しめますね」 と聞き入っていた。